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胃の症状とピロリ菌

 皆さんはピロリ菌についてご存じですか?最近ではLG21というヨーグルトのCMでも登場しているので名前くらいは聞いたことがあるかもしれませんね。ピロリ菌は胃に感染する細菌です。胃の中は食べ物を消化するため強い酸が出ている特殊な状況のため、普通の細菌は生きていくことが出来ません。ですがピロリ菌はその酸があっても平気なため、胃の中で生活をしています。


 細菌に感染した場合、肺では肺炎に、耳だと中耳炎になります。では、ピロリ菌が胃に感染した場合はどうなるのでしょうか?近年の研究の結果、感染すると20年から50年程度の時間をかけて順に胃炎・胃潰瘍・胃がんに病気が進行していくことが分かっています。そして胃潰瘍と胃がんを発症する原因はピロリ菌感染がほとんどです。


 逆に言えば、胃潰瘍や胃がんの原因はほとんどがピロリ菌感染によるものなので、感染が進行する前であればピロリ菌を除菌することで、そのがんのリスクを防ぐことが可能になります。症状が進行している方であっても、定期的に内視鏡検査を受けることで早期発見に繋がります。ですので、まずはピロリ菌に感染しているかどうかをチェックし、感染しているのであれば除菌をしましょう!


 ピロリ菌に感染しているかどうかの検査は全部で6種類の検査方法があります。内視鏡で検査をしたり採血をしたりする検査もありますが、薬をのみ20分後に息を吐くだけで完了する検査もありますので、一度検査をされてみてはいかがでしょうか?


 町田市では市民の方を対象にABC検診も実施しております。こちらは採血をする検査になりますが、感染しているかどうかの確認にあわせて、感染していた場合は胃がんになりやすい状態かどうかのリスクがわかる検査になっております。町田市内の医療機関で受診が可能です。  ピロリ菌に関して気になる方は、かかりつけの先生に一度ご相談ください。


おやま内科クリニック 佐久間 俊行 先生

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