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自律神経失調症状と星状神経節ブロック

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自律神経失調症状と星状神経節ブロック

 自律神経とはいったいなんでしょう?それでは教えましょう。自律神経とは生命を維持するためのきわめて重要な神経です。心臓を動かしたり体温を調整したり、胃腸を動かしたり・・・運動神経のように私たちの意思には従わない神経です。運動をして疲れたら少し休みましょうといって休憩をする。当然です。しかし自律神経はそうはいかないのです。心臓に向かって少し休みましょうといっても心臓は休んでくれません。運動をすれば筋肉で酸素、栄養を必要とします。そのとき自律神経は心臓に少し早く動いて酸素と栄養をたくさん供給して下さいと指示をします。うまく出来ています。


 ところでそんな自律神経には交感神経と副交感神経があってそれぞれは協調しあって私たちの体を維持しています。交感神経は活動性神経といって心臓を早く動かします。一方副交感神経は癒やしの神経といって心臓を休めようという方向に働きます。一方が動き過ぎるともう一方がそれを抑える、そのようにして体の調子を常にベストな状態に保ちます。生命を維持するためには大変重要なことです。それがうまくいかない、自律神経のバランスがうまく保てない、そのことを自律神経失調症といいます。


 時々心臓がドキドキする!暑くもないのに汗をかく!異常に血圧が上がる!しょっちゅう下痢をする!などなど・・・そうそう更年期障害も自律神経失調と考えていいでしょう。ではその自律神経失調症の治療はどうすればいいのでしょう。基本は毎日の生活で規則正しくする、常に明るく朗らかに生きる、睡眠を十分取る、などがあげられますがそれでもうまくいかないことがあります。治療薬として西洋薬には決定的な薬はありません。漢方薬には何種類かあります。なぜなら漢方医学は体のバランスを取り戻すための医学だからです。あともう一つ治療があります。それは交感神経をブロックするという方法です。交感神経節は頚の付け根のところにあってそこを星状神経節といい、その星状神経節に局所麻酔薬を注入しますと交感神経が一時的に断ち切れて緊張が治まります。それを繰り返しするとよくなります。


宮崎クリニック町田 宮﨑 雄一郎 先生

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