町田市医師会ホームページ

お子さんのいびきと睡眠時無呼吸について

  • HOME »
  • お子さんのいびきと睡眠時無呼吸について

身近な医療情報

お子さんのいびきと睡眠時無呼吸について

 お子さんのいびきが気になることがありますか? 睡眠中のいびきが週の半分以上に観察される場合を「習慣性いびき」と呼びます。習慣性いびきの頻度は、小学校入学前後のお子さんでは、4人に1人くらいとされています。「習慣性いびき」のお子さんの中に、いびきに伴って呼吸が一時的に止まってみえる「睡眠時無呼吸」になるお子さんがいます。


 小児の睡眠時無呼吸は、5秒以上の無呼吸が1時間に1回以上あると該当し、その頻度は1~3%です。原因は、口蓋扁桃とアデノイドという喉と鼻の奥にある扁桃腺が肥大し、睡眠中の口と鼻の呼吸を閉塞させてしまうことが多いので、「閉塞性睡眠時無呼吸」と呼ばれています。睡眠時無呼吸の程度が重くなると、睡眠中のいびきや無呼吸以外に、朝起きた時の頭痛や日中の眠気やイライラといった行動面に影響したり、身長の伸びに影響する可能性が指摘されています。


 閉塞性睡眠時無呼吸の治療は、問診や睡眠中の様子の動画や睡眠検査で重症度を判定し、軽症の場合は飲み薬や点鼻薬での内科治療を行い、肥満が合併する場合は栄養指導も行います。歯科治療でアプローチすることもあります。中程度以上で必要な場合、内科治療が奏功しないときは耳鼻咽喉科に入院し口蓋扁桃アデノイド摘出手術になります。口蓋扁桃アデノイドは年齢とともに相対的に目立たなくなることも御記憶ください。


山口小児クリニック 今井 丈英 先生

PAGETOP
Copyright © 町田市医師会 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.