身近な医療情報
むずむず脚症候群
主に40歳以上の中高年の方に見られ、男性より女性の割合がやや多いようです。この病気はまだあまり知られていないため、自分の症状が病気であると気づいていない場合が多いようです。
むずむず症状は夜間に現れることが多く、睡眠障害の原因となるだけでなく、仕事や家事に集中できないなど、日常生活に大きな支障をきたす場合もあります。
むずむず脚症候群の原因には、ドーパミンなどの脳ホルモンの異常や、鉄不足が関係あると言われています。また、腎不全(特に透析中)、妊娠、糖尿病、パーキンソン病、関節リウマチ等の病気によって起こることもあります。
鉄不足が原因の一つと言われているので、レバーやほうれん草等の鉄分豊富な食材を積極的に取り入れ、バランスの良い食事を心がけましょう。また、散歩等の軽い運動や就寝前にストレッチも効果的です。以上のような生活習慣の改善や、病院で処方される治療薬によって、症状の改善が期待できます。
むずむず脚症候群かもと悩んでいる方は、睡眠専門外来あるいlは内科(神経内科)や精神科等を受診してみましょう。
いのうえ内科クリニック 井上 昌彦 先生
(「広報まちだ」2013年4月1日号「健康メモ」より転載)